付き合っている彼と一緒に生活をしたいと考えたときに同棲をする以外にも半同棲をするという選択肢があります。半同棲とは同棲とどのように違うのでしょうか。
半同棲をするメリットやデメリット、始める上で心得ておきたい注意点を紹介します。これから彼と生活していく上で半同棲をした方が良いのかどうかを見極められるようになりましょう。
目次
半同棲や同棲との違いは?
同棲はカップルが生活拠点を一緒にして同じ屋根の下で生活する住み方です。両親への挨拶もして婚姻届も出す予定で暮らすのが一般的で、期日を決めてその日には結婚するかどうかを決める場合もあります。
それに対して半同棲はそれぞれが生活拠点を持っていて、週に三日程度はどちらかが他方の家に泊まりに行って生活する住み方です。
よくある半同棲のライフスタイル
典型的なのは金曜日の仕事帰りは彼が彼女の家に行き、金土日と泊まって月曜日の朝からまた別々の家で生活するというパターンです。通常は半同棲を始めるにあたって両親への挨拶もせず、結婚を前提ともしません。
住民票の移動もしないため、公には独立してそれぞれが生活しているように見えます。
半同棲をするメリット
半同棲をするメリットは気軽に始められることです。週に数日は泊まりに行く、あるいはパートナーを部屋に受け入れるというだけで半同棲は始められます。生活拠点を動かす必要がないので仕事に影響を与えることはありません。
初期費用があまりかからない
家具や家電などの生活用品も泊まり先になる部屋に揃っているもので間に合わせられるため、開始時点で大きな費用がかかることもないのがメリットです。両親への挨拶や住民票の移動、それに伴う住所変更手続きなども必要ありません。
このように簡単に始められるにもかかわらず、頻繁に寝泊まりして生活する時間をたくさん確保できるため、互いの私生活をより深く理解することができます。
泊まるのをやめるのも簡単
一方、半同棲は互いに独立した住処があるので喧嘩などをしたときには泊まるのをやめることも可能です。少し落ち着いてからまた半同棲を始めるといった形で、好きなときには一緒にいて、離れていたいときは別居できるのもメリットです。
半同棲をするデメリット
半同棲をするデメリットは色々な意味で負担が増えることです。ルールを決めて生活しないと生活のけじめがなくなってしまいがちで、そのルールを守る負担が生じます。
いつ泊まるのか、泊まっているときの家事などの割り振りをどうするかといった生活面に加えて、いつまで半同棲をするかも決めておかないと結婚が遠ざかってしまうでしょう。
交通費の負担や友人を呼びづらくなることも
また、泊まりに行く方は通うために時間も交通費も負担しなければなりません。受け入れる方はいつでも来てもらえるように家を整える必要があり、友達を気軽に呼ぶのも難しくなります。
さらに、一般的には半同棲をすると生活費も大きくなるため、経済的にも負担が大きくなるのがデメリットです。
半同棲のときに生活費の折半はどうするか
半同棲のときには生活費の扱いを予め考えておくのが大切です。家賃や水道光熱費は家主になっている人が全額負担するというケースが多いですが、週に何日も泊まりに来ていると水道光熱費は二倍以上になってしまうこともあります。
折半するときには半同棲を始める前と始めた後の水道光熱費を確認して差額を泊まる方が支払うというのが妥当です。
あらかじめ決めていくことでトラブル防止に
家賃については泊まっている方も自宅の家賃を負担していることがあります。実家で生活しているなら家賃の何割かを負担し、独立して生活しているなら家賃はそれぞれが払うというのが適切でしょう。
いつこのような生活費の支払いをするかも予め決めておくとトラブルが起こりにくくなります。
半同棲する場合、賃貸契約違反に注意
半同棲をするときの注意点として、家主になる側が賃貸住宅に住んでいるときには賃貸契約違反になる可能性があることがまず挙げられます。賃貸物件は契約時に住人が誰かを申告していて、原則としてそれ以外の人は住んではならない仕組みになっています。
たまに友達が泊まりに来るという程度なら気にかけない場合も多いですが、半同棲程度の頻度になると同棲と同じとみなされるのが一般的です。
必ずオーナーや管理会社に連絡を
半同棲を始めるときには必ずオーナーや管理会社に連絡して許可を取りましょう。
物件によっては単身用で他の人が住むのは認めないことがあります。カップルのどちらの部屋も半同棲禁止という場合には、半同棲用の物件を探してどちらかが引っ越さなければならないでしょう。
やめるのも簡単な半同棲を活用するためのポイント
半同棲は互いの私生活をよく理解する手段として気軽に始められるものの、やめるのも簡単という側面があります。半同棲を始めた結果、どちらかに大きな負担がかかってしまい、やはり一緒に生活するのは無理だという結論に達することもあるでしょう。
半同棲はやめやすいという点をメリットとするために、トラブルが起こらないように十分なルール作りをしておくのがポイントです。
金銭的な負担が偏らないように
一方にだけ金銭的な負担がかかってしまわないように、定期的にお金の負担について見直しておくことは重要です。また、半同棲の間に購入した家具などの所有者もどちらかを明確にしておきましょう。
また、まずはお泊りをやめて距離を置き、また半同棲を始めるという選択肢もあります。泊まることを強制しないというルールを明確に作っておくと、うまく互いの価値観をすり合わせられるようになるでしょう。
半同棲の良し悪しを考えて決めよう
半同棲は同棲よりも気軽に始めて互いの私生活を理解する機会を作れるのが魅力です。
経済面を代表として負担が大きくなることは覚悟して始める必要がありますが、うまく互いの価値観をすり合わせられるようにルール作りをしていき、良い生活スタイルが見つかったら結婚を考えたいという人に向いています。同棲を考えているときにはもう一つの選択肢として検討してみましょう。