女性にとって妊娠は人生の大きなイベントです。安心して子供を出産するためには、妊娠に気がついた早い段階から、しっかりとした対応が必要になります。
ここでは妊娠に気がついたらまず一番初めにしなければいけないことから、妊娠中に気をつけなければいけないこと、食事や仕事の対応まで、安全に出産するために必要なことを詳しく紹介します。
目次
報告は早めにする
妊娠検査薬などを使用して妊娠をしたことがわかった場合、初めにしなければいけないのは家族への報告です。結婚をしている人の場合は父親となる夫に報告する必要がありますが、同時に忘れてはいけないのは自分と相手の両親に対する報告です。
両親にとっても子供は孫にあたるので、うれしい報告は早めにしてあげることが大切です。
病院にも早めに行く
妊娠の報告とともに、できるだけ早くしなければいけないのが、病院に行ってしっかりとした診察を受けることです。
診察を受けることにより、おなかの中に子供がいることを確認することができると同時に、これからしなければいけないことや、注意しなければいけないことなどを医師から教えてもらうことができます。
普段よりも注意して行動
病院で診察を受けて妊娠したことが確定した場合には、安全に出産をするために、日ごろからの行動にも注意する必要があります。特に気をつけなければいけないのは転倒しておなかを打たないようにすることです。
妊娠している期間が長くなるにつれて、おなかも大きくなり体のバランスも取りにくくなるので、普段よりも注意して行動する必要があります。
食べ物にも注意する
エレベーターがある場所では、階段やエスカレーターをできるだけ使わないようにすることで、安全な移動ができます。
食事にも気を配る必要がありますが、特にアルコールやカフェインの入った飲み物は妊娠中は控えたほうが賢明です。
魚なども種類によっては水銀を多く含んでいる場合もあるために、安全な種類のものを選んで食べる必要があります。ヒ素が含まれているヒジキも妊婦が控えたほうがよい食べ物。
栄養管理もしっかりする
妊娠をした場合に、子供の体をつくるときに必要になるのが各種の栄養素です。母親が毎日しっかりと栄養を吸収することで、子供の体を健康につくりあげることができます。
子供をおなかの中で育てるうえで特に重要になる栄養素がカルシウムです。
カルシウムは赤ちゃんの体の土台となる丈夫な骨をつくるうえで必要になるだけでなく、血液や歯を作るためにも必要な栄養素です。
取りすぎには注意する
気軽にカルシウムを摂取できるものとしては牛乳や各種の乳製品があります。
その他に小魚や海草などにもカルシウムは多く含まれていますが、海草は子供の甲状腺に悪い影響を与えるヨウ素を含んでいるために、適量を摂取する必要があります。
貧血にも注意する
妊娠中は子供だけでなく、妊婦自体の健康をしっかりと管理できるような食事も必要です。妊娠中の女性が特に気をつけなければいけなのは貧血です。食事で摂取した栄養素が子供の体を作られるために使用するために、普段よりも血液が体の中に不足しがちになってしまいます。貧血を避けるために摂取したほうがよいのが、鉄分を多く含んでいる食べ物です。
鉄分を多く含んでる野菜
野菜の中で鉄分を多く含んでいるのがほうれん草や小松菜です。海草にも鉄分は多く含まれていますが、ヨウ素が含まれているので適量をとる必要があります。
またレバーにも鉄分は多く含まれていますが、レバーには子供の体に悪い影響を与える可能性があるビタミンAが含まれているために、妊娠の初期には控えめに摂取する必要があります。
職場に対する対応も大事
仕事をしている女性が妊娠をした場合には、職場に対する対応も必要です。働きながら出産をしたいと考えている女性の場合には、健康に十分注意しながらそのまま働き続けることもできます。
その際は職場の上司や同僚に妊娠しているということを知ってもらうとともに、おなかの子供の健康に悪い影響を与えないために、無理をしない程度に仕事を控える必要があります。
安全に子供を産むことを最優先
特に妊娠している期間は規則正しい生活が子供の成長のためにも不可欠なので、不規則なスケジュールで仕事をしている場合には、上司に相談して仕事の時間を変更してもらうことも一つの方法です。
一方で安全に子供を産むことを最優先して、妊娠中は仕事を全く控えるという方法もあります。
社会保険に関する制度の適用を受けることで、休業中も一定の収入を得ながら休暇をとることが可能です。
公的機関に負担してもらうこともできる
出産をする場合に考慮しなければいけないのは、出産に関する費用です。出産に要する費用として全国的に調査された金額の平均は50万円ほどです。
一般的に都市部のほうが地方よりも出産にかかる費用が高額になっています。
ですが、これらの全ての金額を妊婦や家族が負担しなければいけないわけではなく、出産育児一時金の制度を利用すれば、その分の費用を公的機関に負担してもらうことができます。
健康保険を適用する
出産育児一時金は生まれてくる子供一人当たりにつき42万円が支給されます。おなかの中に複数の子供がいる双子や三つ子の場合には、生まれてくる子供の数だけ、一時金が受け取れます。
自然分娩ではなく帝王切開の方法で出産する場合には別途費用が必要になり、平均的に20万円ほどの予算が必要になりますが、健康保険の適用を受けることができるので、費用の一部を公的機関に負担してもらえます。
まとめ
妊娠中は生まれてくる子供だけでなく、子供を出産する女性の健康を管理することも重要です。母子ともに健康な状態を保つことで、安全に出産をすることができます。
食事の内容も普段とは違った栄養素をとる必要があり、子供の体づくりとともに妊婦の健康を維持するための栄養素も同時に必要です。
仕事を続けながら出産を希望する場合には、無理をしない程度に働くことで体に対する負担を少なくすることができます。