近年、夫婦やカップルのあいだでの、モラハラ(モラル・ハラスメント)が注目されています。女性が男性に対してモラハラを行う場合もありますが、圧倒的に男性がモラハラの当事者であることが多いとされています。
その結果、恋愛や結婚が、自分を不幸にしてしまうという事態を招いてしまいます。では、一体モラハラ男性はどのような言動や行動をとるのでしょうか。その対策とともに、ご紹介します。
目次
モラハラとは??
モラハラ(モラル・ハラスメント)とは、相手に対して支配したりコントロールしたりするために、支配的な言動や行動をとることです。
それが結果的に、相手にとって精神的な虐待を加えることになります。
カップルや夫婦間で見られることが多いですが、会社の上司や教師など、目上の立場の人間がモラハラを行使することがあります。その場合は、対象が異性とは限りません。
子供にもモラハラ??
しかし、モラハラをする当事者はもちろん、モラハラを受けている側もそうとは自覚していないケースも多いとされています。
そのため、モラハラが日常化して、関係に破綻をきたしたり、自分を追い込んだりするということにもつながります。
また、モラハラ男性の多くが、結婚して子供ができると、妻だけでなく子供にもモラハラをすると言われています。
モラハラの特徴
①相手をけなす
モラハラ男性の特徴としてもっとも多いのが、相手をけなしたり、下げたりする発言ばかり繰り返すタイプです。
例えば、着ているものから容姿、一挙手一投足について、とにかく外見をけなす発言が多いのがこのタイプです。
さらに、仕事や趣味、果ては料理や洗濯など些細なことにも、文句とケチばかりつけるようになります。
②自分を優位に見せる
何が何でも自分を優位に見せようとするのが、モラハラの特徴です。そのため、相手が自分よりもちょっとでも秀でている側面があると、我慢することができません。
しかし、自分では努力せず、ひたすら相手を下げようとします。
例えば、収入が自分よりも少しでも多くなると、会社を辞めさせようとするのがこのタイプのモラハラです。
③相手を理詰めで追い詰める
合理的で正しいと思えるような意見を表明して、相手を理詰めで追い詰めようとするのも、モラハラの一つです。理屈が多く多弁なので、自分も周囲も正論を言われていると勘違いしてしまいます。
そのため、落ち度がなくても反省したり、謝罪をしてしまうことになります。この関係を続けることで、女性はやがて男性の理屈ばかり気にするようになり、自分への評価が低くなります。
しかし、理屈をよく考えてみると、相手の言い分はまったく聞いていなかったり、自分が悪くないという前提で話をまくし立てていたりします。
④間接的な暴力
間接的な暴力を示すのも、モラハラの一つです。相手には直接的に暴力を振るわないので、DVではないと見過ごされがちです。
しかし、例えば、壁や物にあたったり破壊したりして、恐怖によって相手をコントロールしようとします。DVであると同時に、モラハラとも言える事例です。
⑤自殺をほのめかす
事あるごとに自殺をほのめかすタイプも、この一つです。死にたいとアピールしたり、死にはいたらない自殺未遂を見せることで、相手の同情を引きつけてコントロールしようとします。
暴力が相手をもっとも支配しやすい方法だと熟知しているので、周囲に漏れない形で行われます。
しかし、きっかけによっては直接的な暴力に発展するのも、このタイプのモラハラです。
モラハラだと思ったら??
モラハラだと思ったら、すぐに別れて距離を置くべきです。しかし、まだ疑いの段階であれば、記録をとることをおすすめします。
例えば、違和感のある彼の言動を録音したり、動画でこっそり撮っておくなどしてください。何かあればそれをメモにとって、記録をつけておくのもいいかもしれません。
相手との関係を見直す
こうした準備は、自分自身の置かれている状況を客観視するために有効です。モラハラを受けている人は、なかなかそうとは自分では気づきません。相手への愛情を優先してしまって、精神的な負担に対して見て見ぬふりをします。
しかし、違和感があれば見逃すのではなく、冷静に相手との関係を見直す必要があります。
友人に相談する
モラハラかどうか判断に迷ったら、信頼できる友人に相談するといいかもしれません。場合によっては、集めた記録を見せましょう。
ただし、相手と共通する友人は避けて、できれば相手の知らない人に相談した方が、より客観的な意見をもらえます。モラハラを深く受けている人の場合、残っている友人が少ないというケースもあります。
その場合は、相手に謝罪してでも相談にのってもらう必要があります。
別れる時は穏便に距離を置く
あるいはモラハラやDVの対策サイトや、著作などを読んで、自分の違和感と照らし合わせて整理するのもおすすめです。
いずれにせよ、相手が自分を尊重したりするのではなく、コントロールしようとしているなら、早めに距離をとる必要があります。
こじれてしまうと、DVに発展しかねません。別れる時は相手に情報を残さず、できるだけ穏便に距離を置きましょう。
まとめ
恋愛や結婚は、相手を支配したりコントロールしたりして自分を満たすためにあるのではありません。モラハラを受けた女性は別れることになっても、相手から受けた傷から立ち直ることが難しいとされています。場合によっては、鬱に移行してしまいます。
自分を尊重せず、卑下ばかりするモラハラ男性に対しては、きっぱりと距離を置く必要があります。