結婚相手との年齢差が大きい年の差婚は、同年齢同士の夫婦よりも目立ってしまうこともあります。このため、年齢差のある彼氏とゴールインして良いのか、二の足を踏んでいる人もいることでしょう。
例えば8歳差の彼氏と結婚して良いのか、結婚してから後悔したくないと思っているような人は、10歳差や20歳差の年の差婚のメリット・デメリットを知って、自分の考えをまとめてみるのはいかがでしょうか。
目次
そもそも年の差婚ってどういう意味?
そもそも年の差婚とは、年齢に大きな差がある夫婦のことを示す言葉ですが、具体的に何歳差であれば年の差婚とするのか、明確な定義があるわけではありません。結婚相手は同い年に限定したいと考えている人にとっては、3歳程度の差であっても年の差婚だと感じることもあるでしょう。
一般的には、おおよそ7~10歳以上の差があると、年の差婚として扱われる傾向が見られます。例えば、恋愛や結婚について報道が過熱しやすい芸能人などの場合は、10歳以上離れている場合に「年の差カップル・夫婦」といった表現が用いられることが多くなります。
メリットデメリットが生じやすい関係
法律上においては、夫婦の年齢差についての制限はないため、結婚可能な年齢に達してさえいれば、何歳差であっても結婚は可能です。中には親子、あるいは祖父母と孫と言っても過言ではない年齢差がある夫婦もいます。
ただ、年齢差が大きいことで、同年齢夫婦よりもメリットやデメリットが生じやすい点もあるため、目立つ存在になってしまう傾向があるのも事実です。
10歳前後の年の差婚の場合、生活が安定しやすい?!
それでは、具体的にどのようなメリットやデメリットがあるのか、10歳前後の年の差婚の場合について考えてみましょう。例えば、35歳の男性と25歳の女性が夫婦になった場合、どのようなポイントがあげられるでしょうか。その一つとして、夫婦の役割分担がしやすいという点があげられます。夫婦生活を維持する上ではどうしても経済的な問題は避けられません。
そして一般的な社会人の場合、年齢が上がれば上がるほど、収入や知識、経験が豊富になるため、年収などがより高くなる傾向にあります。このため、女性が同年齢と結婚した場合よりも経済的に安定する可能性は高くなることでしょう。
包容力や精神的な安定感も
また、社会や人生における経験が豊富ということになれば、包容力や精神的な安定感を求めやすくなります。それまで全く異なる人生を歩んできた二人の人間が、夫婦として共同生活を送り始めた時、価値観の違いで思わぬ喧嘩になることは決してまれではありません。
そんな時、感情的にならずに物事を判断することに長けた年上男性がパートナーであれば、不毛な喧嘩を避けやすくなります。年の差婚の場合は、このようなメリットがあると言えるのです。
10歳差前後の年の差婚の場合、相性によっては問題もある?
10歳前後の年の差婚のメリットとして安定感をあげましたが、相手と自分の気質や考え方によっては、これがデメリットになってしまう可能性がある点には注意したいところです。
というのも、パートナーが全ての物事を勝手に決めてしまう亭主関白タイプ、自分は年下だからそれに従うべきだと考えてしまう謙遜タイプという組み合わせなどに該当すると、主従関係のようなアンバランスな夫婦になってしまいかねないからです。このような極端な例には至らないとしても、年下のくせに口を出すなと怒るような相手では、本来は平等であるはずの夫婦関係が破綻しかねません。
年齢差よりも人間的な相性が重要
特に10歳も年が離れてしまうと、ちょっとしたアドバイスをしたつもりだったのに、「相手に恥をかかされた、横やりをいれられた」と嫌がる人もいます。
マイホーム購入や妊娠出産など、一生を左右するような大きな出来事を共に乗り越える相手としてふさわしいかどうか、年齢差よりも相手の性格や互いの相性についてよく考えておいた方が良いでしょう。
20歳前後の年の差婚、実は以外なメリットが?
20歳前後の年の差婚夫婦と聞くと、親子のように思えて敬遠してしまう人もいることでしょう。しかし、本人たちの考え方やとらえ方次第では、大きなメリットのある安定した夫婦となることもあります。10歳差の年の差婚でもあげた経済的・精神的な安定性に加えて、そこまで年齢が離れていると互いの小さな欠点も可愛らしく見えて、喧嘩にならないケースが増えると言われているのです。
むしろ、例えば年上の体力的な衰え、反対に年下の精神的な未熟さなどを互いに補い合う気持ちが芽生え、結束が強くなることもあるでしょう。
そもそも恋人関係になることが困難
年齢差があることで、ジェネレーションギャップが大きく会話にならないのではないかと思われることもありますが、ギャップが埋まらないような場合は、そもそも恋人同士になることが困難です。
年の差婚夫婦となる男女は、多くの場合、互いの差を気にしないほど話や価値観があう人同士ですので、その点について大きく心配する必要はありません。
ただ20歳前後差の年の差婚の場合は、将来的な問題も考えておきたい
ただし20歳近くも年齢差がある場合は、本人たちだけの意思ではなく、周囲の人たちとの関わり合いや影響についても考慮しておいた方が良いでしょう。例えば、25歳の女性が45歳の男性と結婚する場合、男性の両親はおおよそ65~75歳前後と考えられます。
結婚してすぐに子どもができたとしても、子どもが20歳になる頃に父親たる男性は65歳を超えていますし、子どもがまだ手のかかる5歳前後で、男性の両親の病気や介護などが必要になる可能性も高くなるでしょう。
すれ違っても目をそらさずに向かい合うことが重要
こういった部分について検討せずに結婚してしまうと、いざ現実問題となって立ちはだかってきた時に、夫婦関係にひびが入ってしまいかねません。子どもはお互い納得の上でもたない約束をしておいたり、親の介護などに対する考え方や経済的な状況なども、腹を割って話し合っておくことが大切です。愛する相手と末永く添い遂げるためには、目をそらさずに検討しておきましょう。
年齢を過度に気にする必要はない!
色々なメリット・デメリットがあるとはいえ、年の差婚もそれ以外の結婚も、本人同士の相性や考え方が最も重要です。現在抱えている問題や、将来的にあるかもしれない問題などについて、納得できるまで遠慮なく話し合い、一緒に歩んでいける人こそが最良のパートナーだと言えるでしょう。「年の差婚だと周りから何か言われるかも……」とは考えず、自分自身が幸せになれるかどうかをよく考えてみることがおすすめです。