結婚適齢期っていつなんでしょう。男女によって考え方は異なりますよね。特に女性が気になっているのは、妊娠を望む場合の結婚適齢期ではないでしょうか。結婚する時期が遅くなればもちろん妊娠する時期も遅くなりがちです。
昨今では女性のキャリアアップが叫ばれ、どんどんと結婚する年齢もあがっていく傾向にあります。今回はその結婚適齢期がいつなのかを考えてみましょう。
目次
結婚適齢期とは
結婚適齢期は男女が結婚するのに適切であるとされる年齢の幅のことです。日本では民法731条により、「婚姻適齢」とされるのが男性では18歳以上、女性では16歳以上と下限が決められています。
特に女性では出産年齢も考慮され、大まかな結婚適齢期の上限は社会的に意識されていますが、明確なものではありません。
35を超えると結婚は困難?
データだけ見ると、男女ともに35歳を超えたくらいから結婚するのは困難であると国勢調査で明らかになっています。社会や文化的背景によって結婚適齢期は異なっていますが、日本の結婚適齢期人口の算出では男女ともに20歳~34歳という年齢を用います。
結婚平均年齢
では、結婚平均年齢とは何なのでしょうか。読んで字のごとく、初めて結婚するつまり平均初婚年齢を表します。
厚生労働省による平成28年の人口動態統計では平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性が29.4歳と昨年のデータと比べて横ばいとなっています。
もちろん、これは全国の平均ですので地域によってはもっと高かったり低かったりします。
ですが、全国の平均で見ると男女ともに30歳前後というのが今の結婚平均年齢のようです。1950年に行われた調査に比べると、男性で約5歳、女性では約6歳と初婚が遅くなっています。
結婚適齢期はライフスタイルによって違う?
もちろん早く結婚すればいいというわけではありません。
特に女性の結婚適齢期を大きく左右するのは出産・育児とキャリアの2点でしょう。
男性の育児参加が昨今では増えてきていますが、それでもまだ育児は女性の仕事と考える人も多いです。それに出産は男性にはできませんものね。
家庭や子供を優先したいタイプなら
もし、家庭や子供を優先したいタイプであれば結婚適齢期は早くなる傾向にあります。30代後半を過ぎてから子供を産むよりも、早く生んでおいた方がその後の育児も楽なことが多いからです。キャリアを優先したいのであればどうしても結婚は遅くなりがちです。
子供が生まれれば数年は手がかかり、キャリアに影響するということは少なくありません。
結婚する理由
では、なぜ人は結婚するのでしょうか。将来のことを考えて?子供が欲しいから?人それぞれ理由はあると思います。キャリアを望んでいたとしても、心の底から愛せる人ができてその人の子供を産みたいと思った、そんな理由でも結婚するのには十分です。
寂しいから
もちろん一人の生活が寂しいからという理由だってあります。もしかしたら女性に生まれたからには子供を産まないといけない、という消極的な理由かもしれません。特に女性は本能的に子供を産みたいと思う人もいて、そのためには安心する環境づくりのために結婚したということもありえます。
でもどんな理由であっても結婚を選ぶのに間違った理由なんてありません。
結婚しない理由
だからといって結婚しないということが悪いというわけではありません。結婚しないのにはしないなりの理由があります。
近年は「結婚する意味が分からない」から結婚しないという人も増えてきています。女性の社会進出が増え、男性と同程度の仕事量をこなす女性も増えてきています。そうなると結婚したときに経済的なメリットが得られないどころか、まだ家事は女性の仕事だと思っている人と結婚すれば負担が増えるだけです。それに近年は離婚する人も増えてきています。せっかく結婚しても幸せになれないとすれば、ますます結婚する意味がわからないと主張する女性だっています。
結婚する前の準備
結婚には法的や世間体に認めてもらうために入籍というものが必要になります。そのためには婚姻届を役所に提出しなければなりません。
提出先の役所が自分の本籍地でなければ、本籍地で戸籍謄本を受け取り転出届を出し、入籍した場所に戸籍謄本と転入届を出します。
また、2018年現在の日本では夫婦別姓が認められていないため、どちらかの氏に入ります。
氏を変更した側は、職場などにも届けなければなりませんね。近年では結納などの格式ばった両家の挨拶をすることは減少傾向にあるため、基本的には入籍さえすれば世間的にも結婚したと認めてもらえるようです。
婚期に対する悩み 男性編
ここまでは主に女性の目線に立ち結婚適齢期に関するお話をしてきましたが、同じく婚期にある男性にも悩みがあります。特に30代後半を過ぎると、女性の理想が高すぎて婚期を逃してしまうことも多いようです。どうしても子供のことを考えると、男性は若い女性に意識を向けがちです。
理想が高い
また家事・育児は女性の仕事と考えている場合、それらが完璧にこなせる女性を求めてしまいます。昨今では生活費や子供の教育費の増加などお金がかかることも増え、共働きになる家庭も多いでしょう。ですが、キャリアもあり家事も子育ても完璧という女性なんてほとんどいるはずがないですよね。そうやって理想を追い求めている間にどんどん婚期を逃すという悩みを抱えている男性もいるようです。
女性の結婚に対する悩み:世間体と本心の相違
女性は男性と違って妊娠や出産のことを頭に入れながら結婚を考えないといけないので、悠長に構えることはできません。男性であれば40歳の初婚でも何ら問題はありませんが、女性であれば既に出産が難しい年齢に差し掛かっています。
なので、女性はなるべく若い時期に結婚をした方が良いという認識が出来上がっています。それ故に、30代後半辺りで結婚をしていないと驚かれたり、ひどい場合は腫れ物扱いされるなどストレスの溜まる場面に遭遇しがちです。
世間帯に振り回されるのは適切ではない
もちろん結婚の時期というのは本人の自由で、一生独身でも法的には何ら問題はありません。しかし、いつまで経っても世間からネガティブな声や視線が向けられると、無理矢理にでも結婚をした方が良いのかという気持ちになりかねないです。ただ、世間体を気にして自身の考えを変えるのは適切ではありません。
結婚のメリット:幸せを感じながら暮らせる
結婚のメリットとしてまず挙げられるのは、幸せを感じながら暮らせるという点です。女性であれば、愛する男性の子どもを出産するという喜びは何にも変えられないものですよね。
もちろん、子どもを持たずに夫婦二人で生活を営むのも一つの手段です。時には一人の方が気楽な時もありますが、仕事の話や悩み事、そして子どもの成長を見守りながら暮らせるのは幸せなことです。
人生のあらゆる瞬間で幸せを感じられる
子どもが大きくなって、感謝の気持ちを伝えられた時は親として感無量です。母の日や父の日のプレゼントも喜ばしいですが、社会人になった時の初任給で食事をご馳走になった時は涙無しでは居られません。
そして、子どもが結婚して巣立った後は再び夫婦の時間が増えて、お互いを気遣いながらの生活になります。人生のあらゆる瞬間で幸せを感じられる喜びは、当たり前のようで特別なことです。
結婚のメリット:支え合いながら生活できる
独身であれば、家事代行サービスなどを利用しない限り食事や家事を全て一人で行わないといけません。どれだけ体調が悪くても全て一人でこなす必要があるので、身体的にはもちろん精神的にも辛くなってしまいます。
ただ、結婚をすればどちらかが体調を崩してもフォローできますし、普段から家事を分担すれば負担が少ないです。自分達が年齢を重ねると、当然親も同じように年齢を重ねるので介護の必要性が生じてきます。そんな時に夫婦で協力しながら介護ができるので両親も満足しますし、絆も深まる可能性が高いです。
結婚は人生の基盤
自分達も高齢になればスムーズに動けなくなるので、協力し合って生きる重要性が更に増します。万が一急病になって倒れてしまった時も、隣に通報してくれる人がいるのか否かという違いは大きいです。結婚は、まさに人生の基盤と言っても過言ではありません。
まとめ
いかがでしたか。今回は男女の結婚適齢期と結婚する理由しない理由についてお話してきました。もちろん今のご時世、結婚した人がすべて幸せかというわけでもないので結婚しないというのも一つの生き方です。また結婚したくてもできない男女が増加しているというのも事実です。大学全入時代の昨今、就職するのが22歳以降で、結婚しようにもお金がなく30歳前後でようやく結婚できる足場づくりができるというのも現代の特徴でしょう。
ですが、焦って結婚をしたっていいことはほとんどありません。周囲の声に流されず、自分が結婚したいと思ったときがあなたの結婚適齢期です。