パートナーの言動で傷付いた時に「これってモラハラじゃないの?」と感じても、自分自身だけではなくパートナーも関係している事から周りの知り合いに相談出来ないという人も多いですよね。パートナーからのモラハラが常習化すると正しい判断が出来なくなり依存してしまう等のデメリットが生じます。今回は、モラハラの具体例を交えながら正しい対処方法を紹介します。
モラハラとは?
「モラル・ハラスメント」がモラハラの正式名称です。暴力ではなく、言葉や態度で相手の心を傷付ける事や精神的な嫌がらせの事を指します。モラハラは職場だけではなく、恋人同士や家族間でも起きる身近なトラブルの1つです。パートナーに対して、見下した発言を繰り返したり、些細な過去の失敗を長期間に渡り責め続ける等、本人も気付いていない場合も珍しくありません。
早急に対処する事が重要
モラハラを受けている本人も徐々に正確な判断が出来なくなる事で、「自分が間違っていた」「正しいのはパートナーだ」という間違った考えに陥ったり、パートナーに依存してしまったりする等の影響が出てきます。万が一、パートナーからモラハラを受けていると感じた場合は、早急に対処する事が重要となります。
モラハラの種類
1. 暴言
恋愛や家族間のモラハラで最も多いのが「暴言」です。機嫌が悪かったり少しでも気に食わない事があるとパートナーに八つ当たりをします。パートナーに怒鳴るイメージを持っている方が多いモラハラの暴言ですが、怒鳴るよりも普段からネチネチと攻撃するタイプの暴言の方が多い傾向があります。
「そんな事もからないの?」「バカじゃないの?」「1人じゃ生きていけないでしょ」といった見下した発言や自分を優位に立たせる発言がモラハラとなります。
さらに、2人の時だけではなく友人・知人がいる場面でも、気にする事なくパートナーに暴言を浴びせるという酷いケースの暴言モラハラも増えています。
2.態度
暴言に次いで多いのが「態度」によるモラハラです。ケンカをした後に数時間程度口を聞かなくなるカップルは珍しくありませんが、モラハラの場合は数ヶ月以上の長期間に渡り無視が続きます。
ケンカが原因の無視とは違い、唐突にパートナーから無視され始める事がほとんどです。モラハラを受けている側は、話かけても何も答えてもらえないので原因が分からず「気付かない間に傷つけてしまったのでは?」と後ろめたさを感じてしまいます。
また、ドアを蹴ったりテーブルを叩いたりという物に当たる行動やパートナーに聞こえるように舌打ちをする等の行動も態度によるモラハラの1つです。暴言とは異なる威嚇方法でパートナーを怖がらせて自分の思い通りに操ろうとするといった特徴が挙げられます。
3.経済的なモラハラ
同棲しているカップルや結婚している夫婦で多いのが「経済的に追い詰める」モラハラです。家賃や食費といった生活費を家に入れずに、パートナーに負担をかけていきます。支払いが滞っても知らないふりをしたり、お金の催促をすると逆ギレをして怖がらせたりするといったパターンが多くなっています。
また、状況は少し異なりますが自分の借金を彼女に返済させたり、お金を無心するといった行為も経済的に追い詰めるモラハラに含まれています。経済的に困窮した場合に、ほとんどの人はパートナーに頼ってしまいます。自分の行った経済的なモラハラで困ったパートナーを助けて借りを作り、自分の優位性を誇示する事が目的です。
モラハラを感じた時は?
パートナーからモラハラを受けているのでは?と少しでも感じた場合には、最初に距離を取る事が重要となります。モラハラをする人の近くにいると正常な判断が出来なくなっていきます。まずは、パートナーと距離を取り冷静になって自分が置かれている状況を確認してください。
自分の意思をしっかり伝える
モラハラを行う人の多くは、人の弱みに付け込む事が得意だったり口が上手かったりするので注意が必要となります。話し合いをする場合は直接会うのではなく、距離を取ったまま電話やメール等を使って話し合いをするようにしてください。
話し合いでは曖昧な態度を見せる事なく「嫌だ」という自分の意思をしっかりとパートナーに伝える事が大切となります。
他人に相談する
パートナーと距離を取って話し合いをしてもモラハラが解決しないという場合に有効となるのが「第三者への相談」です。2人だけでは解決出来ないのであれば信頼出来る人に頼るしかありません。共通の知り合いやお互いの両親といった2人を知っている人に仲裁してもらう方が無難です。
また、第三者を交えた話し合いも人目がある場所で行うと良いでしょう。第三者を交えたり、人目がある場所で話し合いをする事でパートナーも冷静になり、自分がモラハラをしていた事に気付く場合もあります。
他人に知られたくない時は?
どうしても、周りの知り合いにパートナーからモラハラを受けている事を知られたくないという場合には、モラハラ専用の相談機関を利用する事をオススメします。
まとめ
モラハラは、誰でも被害者になる可能性がある身近なトラブルです。モラハラをされていると少しでも感じた場合は、我慢するのではなく速やかに対処する事が大切です。まずは、モラハラをしている人から距離を取り自分自身が冷静になりましょう。その後の話し合いで解決する事が出来なければ、周りの人や専門の相談機関に頼る事も視野に入れてください。
自分の幸せを守るためにはパートナーを突き放す事も必要ます。