よく、紳士淑女の皆さま…などと使われる「淑女」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。海外では「レディー」と呼ばれています。なんとなくイメージは出来るかもしれませんが、どういう意味の言葉なのか知っている人は少ないのではないでしょうか。
こんな女性になりたい！という憧れの対象になることもある淑女は一体どんな女性のことを意味するのか、見ていきましょう。
目次
淑女とはどういう女性のことなのか
淑女とは、しとやかで上品な女性、品格の高い女性という意味です。おしとやかなお嬢様、貴族の令嬢などがイメージしやすいでしょう。しかし、そうなると一般庶民はそもそも淑女にはなれないのでは？と思われがちですが、そんなことはありません。
淑女の要素である「しとやか」という言葉には「物言いや動作が上品で落ち着いているさま」という意味があります。
しとやかな女性
品格という言葉も「上品」と同じ意味を持つので、淑女はしとやかな女性のことを意味することになります。
身分や教養、厳かなマナーのようなものが必ずしも必要というわけではありません。しかし、そういったものが身に着いていると、自然としとやかな振る舞いが出来るようになるのかもしれませんね。
特徴その1. きちんと挨拶をする
淑女は無礼な振る舞いはしません。会社や学校、地域の中で、挨拶をしない人はどんなに優雅に振る舞っても淑女とは言えないでしょう。
自分から挨拶で声をかけること、そして挨拶されたらきちんと返すことはとても大事なことです。当たり前のようですが、それが出来ない人が増えていることも事実です。そういった人に対しても挨拶を欠かさないことは淑女の要素と言えるでしょう。
特徴その2. マナーがきちんとしている
また、そういった点から最低限のマナーもしっかりと守っているでしょう。マナー違反をしない人はスマートな印象を持たれやすく、常識を持った大人としても認識されます。
品のある女性というのは、社会の中で欠かせないものを疎かになどしないのです。
特徴その3. 上品な振る舞い
淑女には物言いや動作が上品だという特徴があります。話す言葉や口調にトゲがなく、俗っぽい言葉はあまり使いません。そのため言葉遣いが美しく、品を感じられることでしょう。
動きはゆったりとしていて余裕があり、物を丁寧に扱うでしょう。そういった動きが周囲の人の目には品のある動きとして映るのでしょうね。
特徴その4. 穏やかで平和主義
また、淑女は穏やかであることも大きな特徴でしょう。先に言ったように、品のある話し方と動きが出来る人は自分自身の心も落ち着いています。優雅な振る舞いをしていると、不思議と身も心も穏やかになります。
穏やかな人は他人を攻撃することはありませんし、その雰囲気でピリピリした空気を和やかにすることもよくあるでしょう。
特徴その5. 自分の考えを持っている
淑女はゆったりとして優雅ですが、動作がゆったりしているからといってボーっとしているわけでもなく、ノロノロしているわけでもありません。
自分の考えがしっかりとあって、それに従って生きているので、周囲から何か影響を受けてあれこれ迷ったり悩んだりすることが少ないのです。先の見通しが出来ているので心にゆとりがあり、だからこそゆったりと優雅に振る舞えるのでしょう。
特徴その6. 他人に丁寧に接する
また、自分の考えや意見をしっかり持っていますが、それを他人に押し付けたり、他人との生活の中で自分の考えを押し通すようなことはしません。
心にゆとりがあるので、自分と他人の違いを受け入れることが出来ますし、分かってもらいたい場合は丁寧に説明します。人や気分によって態度を変えるようなこともまずないでしょう。他人をないがしろにするような無礼は淑女には似合いません。
日頃からマナーを守るのが淑女への近道
淑女になるためには、まず公共のマナー、人付き合いのマナーをしっかりと守ることが大切です。「マナー違反だけどみんなやってるし、いいよね？」という言い訳は恥ずかしいことだと自覚し、改めるようにしましょう。
振る舞いというのはその日その場だけで身につくものではなく、日頃の行いが現れるものです。
他人のことを考えられる心の余裕も必要
普段からマナーを守れない人はどんなに優雅に振る舞ってもぎこちなく、自然な振る舞いにはならないでしょう。取ってつけただけの、張りぼてでしかありません。
マナーは他人への思いやりでもあります。他の人が嫌な気持ちにならないように配慮することは、とても大事なことです。そして自分だけでなく他人のことも考えられる心の余裕こそが、淑女には欠かせません。
時間に余裕を持って行動
上品で優雅な振る舞いというのは、せかせかしていたり、慌ただしい動きをしていると絶対に身につきません。こういった動きはガサツな動きに繋がり、上品さはどんどん遠ざかってしまいます。
せっかちでもいけませんし、のんびりしすぎて遅刻してしまうのもいけませんので、時間に余裕を持って行動することが大切です。時間に余裕があると、心にも余裕が持てるようになります。
言葉遣いにも気を付ける
また、言葉遣いにも気を付けましょう。早口だと聞き取りにくく、人によっては「怖い」と思われる場合もあります。言葉は相手と意思疎通をするために存在します。
伝わらないのでは意味がありませんし、威圧的な言葉や口調は淑女には相応しくありません。伝える相手のことを考え、聞き取りやすい話し方を意識するのが淑女のたしなみと言えるでしょう。
自分と他人に丁寧に生きることが淑女らしさ
自分自身の振る舞いを丁寧に穏やかにすることで、自然と優雅な振る舞いが身についていくことでしょう。そして、自分にゆとりのある人は他人にも丁寧に対応することが出来ます。
そういった人を「親切でなんだか品のある人だな」と感じる人はきっと多いことでしょう。こうした小さな行いの積み重ねが、淑女に近づくために欠かせないのです。
