今や生涯独身を貫く女性も珍しくない時代。
女性の社会的地位も向上し、またこれまでのステレオタイプの人生観にとらわれない生き方が可能になった結果かもしれません。ただ、結婚に興味のない人でも、周りの友人達が次々と結婚していくのを見ていると、ふと「結婚っていいものかなぁ…」と考えてしまうことはありませんか?
ここでは、そんな結婚することのメリットとデメリットをご紹介します。
目次
メリット1:経済的な負担が減る
結婚するメリットで真っ先に思い浮かぶのが、「経済的に楽になる」ということではないでしょうか。
1人で働いて1人暮らしを支えるのと、2人で働いてまとまった2人暮らしを支えるのとでは、後者の方が経済的な負担がぐっと減りますよね。生活費を均等に出し合って残りを自分のお小遣いにする人、旦那様のお給料を生活費に充てて、奥様のお給料を貯金にまわすご夫婦など、カップルによって分担の仕方は異なりますが、どちらにせよ将来のために安定的に貯金をする余裕が生まれます。
男性がしっかりと働いていることが前提
但し当然ですがこれは男性がしっかり働いていることが前提ですので、お忘れなく。今の仕事は好きだけどお給料が少ない…なんて方は、結婚をすることで仕事と経済的余裕の両立ができるかもしれませんよ。
メリット2:税金が減る
結婚をすると、税金のかかり方も変わります。特に劇的に変わるのが保険の相続税。自分に何かあった時に出る保険金にも税金がかかること、ご存じでしたか?通常相続税は500万円が非課税の限度額となり、500万円を差し引いた残りの額は課税されます(法定相続人が複数いる場合はその人数×500万円が非課税限度額となります)。
大幅に優遇されることも
ところが相続人が配偶者の場合は、実質1億6000万円までは非課税となり、課税が大幅に優遇されるのです。自分がもしもの時、大切な人に渡る金額を少しでも多くしたい、また逆に、大切な人からもらう金額は少しでも多い方がいい、という方は、結婚で節税が可能なのです。
メリット3:好きな人との共同生活はやはり楽しい
家に帰ると、好きな人が待っている…。恋人と楽しい時を過ごしている時や、1人で寂しいと思った時、1度は思い描いたことがありませんか?朝起きて一緒に朝食をとり、それぞれ会社へ出かけて、夜帰ってきてまた一緒に食事をしてお喋りをする。
家事は分担か交代で、休日には2人でお出かけ。お子さんができれば、もちろん一緒に。家事が増えるだとか、気を遣うかもだとか思うこともあるでしょうが、やっぱりなんだかんだ言っても、好きな人との結婚生活は楽しいものです。
将来設計も立てやすい
先に挙げた経済的メリットも合わさって、ただ同棲している時よりもより2人で将来設計を立てやすくなり、2人で協力して生活していけるようになるでしょう。
バリバリ働いていても家に帰って物足りなさを感じるなら、1度結婚に目を向けてみてはいかがでしょうか。
デメリット1:自由に使えるお小遣いが減るかも
これまで結婚することのメリットをご紹介してきましたが、広い視野で判断するためにデメリットも知っておきましょう。
まずは、「自分のお金が自由に使えない」可能性があることです。結婚のメリット1でお伝えしたように、基本的に結婚して2人で働けば経済的に楽になるものですが、生活費の分担によっては自分で稼いだ分が大幅に生活費として充てられたり、共同貯金をするなどの決まり事を作ったがためにお小遣いが減ってしまった、なんてこともあります。
金銭的な我慢を求められることも
お子さんが生まれたりしたらよりお金が必要になるので、さらに自由に使えるお金は減るでしょう(その代わり子育ての楽しさを得られることは言うまでもありません)。
自分で稼いだお金は全部自分のもの!という意識の強い方は、結婚することで我慢を強いられるかもしれません。
デメリット2:価値観をお互いに合わせないといけない
結婚は共同生活です。自分は仕事が第一で、何よりも優先だという人と、結婚するなら家庭を最優先に大事にしたいという人が、お互い満足するように共同生活をしていくためには、やはりお互いの歩み寄り、端的に言えば「妥協」が必要ですよね。
妥協が求められる場合も
「妥協」というと何となく嫌なイメージがありますが、現実的には結婚生活には「妥協」は必要。価値観や好み、人生観まで全く一緒!という人は稀で、一人一人これまで生きてきた経験から価値観が違うのは当たり前なのです。
長い結婚生活では、そんな中でしっかり話し合い、どう折り合いをつけていくかが重要です。自分の理想はすべて叶えたい、何ひとつ譲れないものだ!という方は、結婚前の話し合いは必須です。
デメリット3:自分の好きなようには動けないことも
デメリット2の価値観のお話とリンクしますが、結婚生活は、お互いの協力や思いやりがあってこそ成立します。そのため独身時代のように夜遅くまで飲み歩いたり、時間を気にせず仕事に没頭したりといった行動はできなくなるかもしれません。家事の分担や、家に帰りを待つ人がいることを考えると、好き勝手には動けなくなりますよね。
譲れない場合には話し合いを
場合によっては夢だった仕事や大好きな趣味など、自分のやりたいことが制限されてしまうことも。結婚には自分の自由について、ある程度の覚悟が必要だということを肝に銘じておきましょう。
これだけは譲れない、という自分の時間がある方は、同じようにパートナーの大事な時間も尊重して、お互い納得して結婚生活を送れたら理想ですね。
人生の転機となる結婚について、もう一度考えてみましょう
以上、結婚のメリット・デメリットをご紹介しました。結婚は、すると幸せになれるとかしないとダメだとか、そんな単純な問題ではありません。独身を選択して自分のためにお金と時間を使い幸せを得る人、結婚して大切な人と共に家庭を築いて幸せになる人。
一人一人幸せの形は違います。
なりゆきに任せるのではなく、自分にとっての幸せは何か、結婚は自分にとって必要なのか、自分なりの答えを見つけてみてはいかがでしょうか。