シルバー賞
『たまにはさかさま』
作者:RW


審査員コメント:
こどもの頃、なにかといえば、体を折って足と足のあいだにアタマをつっこんで、遠くを見た。足の間から逆さまの目で見る景色は、全く違った景色に見えた。見慣れた風景が、えも言われぬわくわくする美しさに変わった。
この絵を見た瞬間、あの頃のわくわくの景色が突然、脳裏にくっきりと蘇った。私を、あの感動の風景につれて行ってくれた。ここには、見えた風景は何も描かれていないのに、私はめくるめく景色になかにいるのだ。
クレヨンでの一気描きである。あたかもこの絵の少年が描いたかのようだ。この絵の少年の目に映っているものは何なんだろう。見てみたい。大人になった私も、今一度やってみたくなった。

岩永 嘉弘
コピーライター、クリエイティブディレクター

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