女性の生涯未婚率が上昇する昨今、結婚適齢期でも独り身でいる状況は珍しいものではなくなってきています。独身でいることで得られるメリットがある一方、デメリットと呼べる部分もあります。
ここでは改めて、独身の人生を選ぶ意義を整理すると共に、結婚をしないことで生じる可能性がある不便についてまとめてみましょう。
目次
独身を貫くメリットとは?

1. 時間を自由に使える
メリットのひとつに、時間に自由が持てることが挙げられます。結婚をした場合は自分だけのために時間を使うことが難しくなる可能性があり、特に子供ができたら子供主体の時間の使い方となるでしょう。
気が付いたら自分の時間が持てず、それがストレスになるケースも少なくありません。独身ならばそうした制約が生じることがなく、自分のためだけに時間を使うことができるのです。
2. 時間を自由に使える
お金の面でも同様で、用途が自由で好きなように使うことができますし、人に迷惑を掛けない限りは、誰からも文句を言われる心配もないでしょう。
趣味やレジャー、ブランド品など、好き放題に楽しめますので、自分で稼いだお金は自分のために使いたい人に独身は打って付けです。
3. 決断に口出しされない

家庭を持った場合は、夫婦で足並みを揃えて生活しなければいけないことがあります。そのため、重大な決断を下す際には、パートナーに相談が必要になることもあるでしょう。
時にはその決断に口出しをされ、煩わしく感じる可能性も考えられますが、独身ならその心配はありません。自分の決断が家庭への迷惑になるといった懸念要素がなく、自らがやりたいようにできるというメリットがあるのです。
4. 自己実現しやすい
そして、その自由度の高さによって自己実現をしやすくなるのも大きなメリットと言えるでしょう。
家庭の存在により自由が奪われると、実現したい目標を断念せざるを得ない場合もありますが、好きなようにチャレンジができる独身なら夢を叶えるチャンスを持ちやすいです。
5. 好きなように働ける

独身者は家庭のことを考えながら働く必要がないため、好きな仕事にも好きなだけ没頭できるメリットがあります。
女性でも活躍できる世の中ですので、仕事が楽しくて仕方ないという人も多いですが、存分に時間を費やせる独身は仕事人間にとってベストな状況とも言えるでしょう。
帰宅が遅くなっても文句を言われる心配はなく、早く帰ってご飯を作らないといけないなどの心配も無用です。
6. 仕事選びも自由にできる
独身の場合は仕事選びに自由が持てるのもメリットと言えます。
家庭のために稼ぐという意識を持たずに働けますので、やりたい仕事への転職も気兼ねなく実行でき、たとえ収入が落ちようとも好きなことを優先するといったことが可能です。
仕事を一番に考える人からすれば、家庭という名の足枷がないことで、人生を謳歌しやすくなることでしょう。
一方でこんな不安も!独身のデメリットとは?

1. 体調不良の時に頼れる人がいない
パートナーがいれば、何かあった時にも頼ることができますので安心です。しかし、独身ゆえにサポートが得られず、そこで独り身の大変さを感じるかもしれません。生じ得るデメリットのひとつは、具合が悪くなった時に看病をしてもらえないことです。
体調不良の時は肉体的にも精神的にも弱くなるため、この時に独身の辛さを実感するという人も少なくありません。年を重ねていくと、健康面にもますます不安を感じやすくなるもので、今後を考えると独身のままで生きられるのか、心配にもなってしまうのではないでしょうか。
2. 収入面で人に頼れない
もうひとつのデメリットに、収入面で頼れない辛さも挙げられます。仮に自分が働けなくなった時にも、お金の面で苦労する可能性があり、独身ゆえに死活問題にも直結しがちです。これもまた年を取り、バリバリ働きにくくなると、大きな不安の種にもなりやすいでしょう。
3. 周囲の目が気になる

結婚適齢期にもかかわらず独身でいると、周囲の目が気になるというデメリットも生じ得ます。
周りの視線など気にせずに過ごせば良いとも言えるものの、独身者に対して冷たく見る世間の目が、否が応でも気になってしまうかもしれません。
そうした目が嫌で結婚を急ぐ人もいるほどですし、社会の中で生きる以上、ポリシーを持って独身を貫かないと周りの目でメンタルをやられてしまう可能性も否めません。
4. 結婚を急かされる
「まだ結婚をしていないの?」、「いつ結婚をするの?」、こうした指摘を受けがちなのも独身でいることのデメリットと言えるでしょう。
特に近い存在である親族や友人などからはこうした指摘が入る傾向が強く、周囲の声が煩わしく感じるという独身者も多いです。色々と言われてしまうと、独身でいることの面倒臭さを感じることもあるでしょう。
5. 将来に考えられること
今は独身で問題はなくとも、将来に問題が起こり得る可能性があります。子孫を残せないことがひとつで、もしかしたら自分の代でこれまでの歴史が終わってしまう可能性が考えられます。
兄弟姉妹などがおり、そちらの方で子孫が残ってくれれば良いのですが、自分が最後の砦の場合、独身でいることで跡継ぎの可能性が潰えることとなるでしょう。先祖代々、続いてきたものを、自分で終わらせてしまうことに対して、後悔と申し訳なさを感じるという人もいるはずです。
6. 老後の孤独
孤独死をする可能性もデメリットでしょう。近年、話題にのぼることが増えている社会問題で、誰にも知られずにひっそりと人生を終えてしまう人は少なくありません。家庭を持っていたとしても、家族が先に旅立つなどして結果的に孤独死をすることもあるものの、独身の場合はより一層、見送ってくれる人が少ないことが考えられ、寂しい最期になる可能性が高まります。
まとめ
独身を貫くことのメリットはいくつもあり、自分だけの人生を生きたい人にとって、身軽な独り身は都合の良い生き方とも言えるでしょう。
ただ一方では、独身ゆえのデメリットもあることを無視することはできません。今は良くても将来的に支障が生じる可能性がありますので、先を見据えた上で独身を選ぶことの是非を見極めることが大切です。