友人たちは誰がイケメンだとか好きだとか騒いでいるのに、自分だけがいつも話題に入っていけないと悩んだ経験がある人はいませんか?「自分ってどこか変なのかな?」と悩んでいる人も少なくありません。
他者に対して恋愛感情を抱かないアセクシュアルについて詳しく解説していきます。また、ノンセクシュアルとの違いについてもお話していきますので、是非参考にしてみてください。

目次
アセクシュアルの人はどんな人?
アセクシュアルとは、他者に対して恋愛感情や性的欲求を感じない人のことを言います。この度合いは人それぞれであり、個人差が強い傾向はありますが、全般的に恋愛感情というものが分からないという人が多いようです。
人が人を好きになるということ自体には理解はあれど、それが恋愛と深く結びついているかと言われればそうではなく、考え方や行動などに共感を持つことの方が重要であると考えています。
性的欲求すらない場合も
ライクとラブの違いが分からないというレベルではなく、そもそも誰かに対してラブという感情がありません。恋をすると感じる相手に触れたい、キスしたいといった性的欲求もないと言われているのです。
ノンセクシュアルな人の特徴

ノンセクシュアルとの区別としては、恋愛感情を抱くかどうかで判断されることが多いと言われています。アセクシュアルの場合は人に対して恋愛感情そのものを抱くことがありません。
だからと言って、恋愛感情が理解できないわけではないのです。人として惹かれるものを感じることはありますし、興味もあります。
恋愛感情はあるものの性的欲求がない
ただし、それがお付き合いしたいとかセックスしたいとかに発展することがないというだけなのです。女性の場合、恋愛をすることが必要だという傾向が強いことから、生きづらさを感じることも少なくありません。
ノンセクシュアルに関しては、恋愛感情はあるものの性的欲求がない人のことを指しています。
アセクシュアルの人の特徴
アセクシュアルの人が特別な存在ではないので、見てわかるような特徴があるわけではありません。ただ、女性特有の色恋というものに対して興味がなく、彼氏がいなくても平気そうに見える冷めた人と思われやすい傾向があります。
女性の多くが恋愛に対して重きを置いているせいもあるのでしょうが、恋愛をしない女性というのは一見人とは違う何かを感じさせます。
必要性すら感じてない?
アセクシュアルの人にとって、男性(女性)に対して恋愛感情を抱くことがないので、行動に移すこともありません。その為、彼氏とセックスするという概念すら想像することがないのです。
性的欲求がないことも一つの特徴ですが、ただ興味がないというだけではなく他者と体を重ねるという概念すら必要性を感じていないことが多いようです。
人に対しての興味はある

恋愛に関して感情が動かされるようなことはありませんが、人に対して興味を持ち素敵な人だと感じることはあります。
周囲からはそれが恋愛感情なのではないかと誤解されやすいのですが、これは尊敬とか崇拝的な感覚に近く、恋愛としてどうにかしたいという欲求はありません。
人からの好意をどう処理していいか分からない
恋愛に関して興味がないレベルなのかと周囲からは思われることが多い為、アセクシュアルの人達は生きにくさを感じています。
そもそも、誰かに恋をするという感覚がないので、イケメンから好意を持たれてもそれをどう処理すれば良いのか分からないというのが現実です。人に対して好意を抱くことはあっても、それが恋愛感情ではないというだけなのです。
性的欲求を感じない
アセクシュアルだけではなくノンセクシュアルの人もそうなのですが、性的欲求を相手に対して感じることがありません。ノンセクシュアルの人の場合、相手に対して恋愛感情はあるものの、触れたい、セックスしたいという感情はないのです。アセクシュアルの人は、そのどちらもない為、例え一緒にいても性的関係に発展することがなく、そうしたいと望むこともありません。セックスが人類繁殖にとって必要なことという概念はあるものの、自分自身がしたいという感情が無い為、必要だとも思っていません。ただ、アセクシュアルだからセックス経験がない人ばかりではなく、中には経験したものの何も感じなかったという人もいるのです。
セクシャルマイノリティで悩んでいる
昨今LGBTが浸透し、理解しようという活動が増えてきました。人間社会の中でLGBTの人達の生きにくさは相当なものです。しかし、自分がそのどれに該当するかが分かれば、周囲に理解されなくても自分自身はスッキリするでしょう。
しかし、アセクシュアルの人は自分がどうして恋愛感情が分からないのか理解するのが難しく、レズビアンなのではないかと考えたことがある人もいるようです。
色々な恋愛感情の形がある
友情と恋愛感情の境目が分からず、自分はどこに該当しているのか悩み苦しんだという経験がある人も少なくありません。恋愛感情を抱かない、性的欲求がないというだけでどこにも身の置ける場所がなかったという人も多く、アセクシュアルだと分かった時にはホッとしたという人も多いのです。
自分を肯定することが大切
セクシャルマイノリティで悩んでいる人の多くが生きづらい社会であることは事実です。今回ご紹介したアセクシュアルの人もノンセクシュアルの人も自分の中の感情に苦しんできたでしょう。
まずは自分を肯定することから始めて下さい。自分がアセクシュアルだと気付いた時、周囲が理解してくれなくても自分だけは理解してあげましょう。