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恋愛における、共依存とは?

依存とは、自分が特定の相手に対して(特定の相手が自分に対して)、過剰に執着することをいいます。一方共依存とは、自分と特定の相手がお互いに過剰に執着し、その関係性に囚われている状態のことを指します。
恋愛関係において、相手に「構ってほしい」などという感情を押し付けること、またそれに対して必死に応えようとすることも、共依存関係であると言えます。
相手に世話を焼きすぎて、「この人は私がいないとだめだ」と思わせること、また相手が「僕はこの人がいないとだめだ」と思ってしまうことなどがよくある事例です。他人の評価によって自分の価値を決めようとするのが特徴です。
どうして共依存は危ない?
パートナーと共依存関係になってしまうと、パートナーとそれ以外の人間関係に対して明確に順位をつけてしまうので、パートナー以外との人間関係を疎かにしてしまいます。その結果パートナーとしか時間を過ご寿司かなくなるという悪循環に陥ってしまうのです。
また、パートナーに自分のことを必要だと思ってもらうために、どんどん奇抜な付き合いをしてしまうこともあります。友人だけではなく親族にまで迷惑をかけてしまう場合もあるので、もしかしたら自分もそうかも…と心当たりのあるカップルがいたら、そうなる前に対策を取りたいです。
共依存に陥りやすい女性の特徴
女性は、相手に必要以上に尽くしたり、自分よりも相手を優先しすぎる人が共依存関係に陥りやすいと言われています。これらは、自分は必要とされていると思いたいがために起こる行動です。男性よりも女性の方がこういった依存関係に陥る傾向があるようです。
自分を責めてしまう傾向も
また、感情を表に出すことが下手だったり、傷つくようなことがあっても我慢をして、傷つけてきた相手が悪いのではなく、自分が悪いと思い込んで責めてしまうことがあります。
さらに、相手が仕事で成功した場合など、あえて「私が養ってあげるから」といった言葉をかけ、相手の成長を妨げようとするケースもあるのです。
共依存に陥りやすい男性の特徴

男性は、DVを行い共依存に陥るケースが多々あります。そもそも共依存以前にDVは、相手の体など見える部分だけでなく、人としての尊厳も踏みにじる卑劣な行為ですが、共依存とは密接な関係があります。
DVの後、急に反省して甘えてくる
共依存に陥りやすい男性は、DV行為の後、急に反省をして謝り、甘い言葉を囁くなどをします。そういった言動で相手は必要とされていると勘違いしてしまい、別れづらくなってしまうのです。
また、アルコールやギャンブルに依存している男性も要注意です。相手が「私が支えてあげないと」と思い込みやすいためです。それらの行為を続けていると、女性に尽くされることに慣れてしまい、共依存に陥ってしまうのです。
共依存に陥りやすいカップルの特徴
共依存に陥りやすいのは、相手のことを好きになりすぎてしまい、捨てられるのではないかという不安も倍増し、相手により愛されるために必要以上に我慢をしたり相手に合わせすぎたりしてしまうカップルです。
上記にもある通り、自分より相手を優先してお金を渡したり、DVを許してしまったりすることで、相手に嫌われないように振る舞うのです。そしてそれを強制している方は、そこに漬け込んで相手をより一層自分の支配下に置こうとします。
何があっても互いを優先する
共依存しているカップルは、何があっても相手を優先することが特徴として挙げられます。相手を優先するのは普通のことではないのかと思ってしまいますが共依存の関係にあると、家族の不幸や仕事の都合などの一般常識的に考えて優先すべき事項よりも、いつでも必ず相手を優先するようになるのです。
相手がいないと日常生活がうまくいかない
また、相手がいなくなると日常生活を送るのが極端に困難になることもあります。女性であれば体重の増減などによる体調不良、男性はアルコール依存や女性関係の乱れなどが現れてきます。
他の人間関係を無下にしてしまう
そして、他人を悲しませるような言動を平気でしてしまうのも特徴です。
パートナーを優先してしまうがために、先に約束していた友人との食事に行かなかったり、交際を反対されても聞く耳を持たなかったりするのです。
さらには、それらの忠告を「自分達を別れさせて不幸にさせようとしている」という風に思い、平気でその人達との縁を切ってしまうことさえあります。つまり、自分達の関係に口を出す人間は全員敵なのだという、恐ろしい考えに陥ってしまうのです。
カップル以外の関係性でも共依存は起こりうる?!
ここまでカップルという関係性に焦点を当てて共依存の特徴についてみてきましたが、実はカップル以外の関係性でも共依存は起こりうるのです。特にありがちなのが親子関係での共依存関係です。
これは、親があなたのためと言いながら先回りして身の回りの世話を焼いてしまうために、子供の自分で考えて行動を起こす力が育たず、結果として親に依存してしまうという状態です。
共依存関係から脱却するには?

共依存から脱却することは非常に困難です。すぐに元通りにはなりません。
しかし、だからこそ少しずつ対策をとっていく必要があります。そうすることで、健全な恋愛関係を築くことも可能です。女性の場合は、相手がいない時間を恐れない意識を持ちましょう。
第三者に相談して自分の気持ちを整理する
具体的には、相手に依存しそうになってしまったらカウンセラーや話しやすい友人などに相談に乗ってもらって、自分の気持ちを整理していけるようにしましょう。
客観的に、第三者目線から見ることが大事です。彼以外と遊ぶ時間も大切にしましょう。
同棲をやめてみる
同棲をしているのであれば、同棲をやめて環境を変えることも大切です。そうでないなら連絡をとる回数を減らしていくのも効果的です。なるべくお互いがいなくても通常の日常生活を送れるように、努力していきましょう。
また、同棲はしていないけどかなり頻繁に二人であっていたりすることも、依存心を強める原因になってしまうので、少し距離を取ってみてもいいかもしれません。
共依存は自分では気づきづらい

現在付き合っている相手と共依存関係にあるかもしれないと思ったら、1人で悩まず、必ず第三者に相談をしましょう。できれば専門家であれば1番良いですが、もし話しにくいのであれば友人や家族でも構いません。「その関係はおかしいんじゃないか」という考え自体が大事なのです。
なぜなら一度共依存関係に陥ってしまったら、なかなか自分では気づくことができない場合が多いですし、その時には既に別れたくても別れられない状態であるかもしれないからです。そういった場合に1人で行動するのは危険です。
必ず信頼できる人に相談して、間違っても、感情的になって事件・事故に繋がるようなことがないようにしましょう。